キンチャクアオイ(巾着葵)

Heterotropa hexaloba var. perfecta


キンチャクアオイ1

  • 科名・属名 : 
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum hexalobum var. perfectum)

  • 特徴 :
     葉の長さ5〜10cmの多年草。
     サンヨウアオイに似るが、葉が長楕円形で普通雲紋が少ない。
     花は小型で径約1.2cm、萼裂片は開出せず先が尖る。外側は淡緑褐色で、内側は黒褐色。母種同様萼筒の上端は著しくくびれる。

  • 分布・生育地 :
     四国西部、九州中南部 (国外:日本固有)
     低山の林下

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年5月11日  鹿児島県南さつま市
     中上・全体2 2021年5月4日  宮崎県串間市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 1997年5月11日  鹿児島県南さつま市
     中下・花2 2013年5月1日  鹿児島県薩摩川内市
     左下・花3(内部) 2021年5月4日  宮崎県串間市
     右上・葉1、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     四国西部と南九州3県(熊本、宮崎、鹿児島)に分布している。
     図鑑では、母種のサンヨウアオイと同様に萼筒の上部が大きくくびれるが、母種に比べ雲紋がやや少ないとある。アップの株の方はともかく、全草の写真のように必ずしも雲紋が少ないわけではない。
     この写真は、鹿児島県南部の山にガンゼキランを撮影に行った際、崖下の樹林下に咲いていた。
     鹿児島県西部の島嶼の林下や林縁にもこの花が見られた。

  • 葉1

    葉2

    葉3

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キンチャクアオイ2

花1

花2

花3(内部)