ナタデラカンアオイ(那谷寺寒葵)

Heterotropa nipponica var. natadera(前川仮称)


ナタデラカンアオイ1

  • 科名・属名 :
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類でも学名未定(Asarum sp. )

  • 特徴 :
     葉は卵状三角形で長さ5〜10cmの多年草。
     先はやや尖り、基部は心形。表面は暗緑色でやや光沢があり、普通雲紋はない。
     花は暗紫褐色、萼筒は筒形で長さ約1cm、径1〜1.5。萼裂片は三角状卵形で開出する。

  • 分布・生育地 :
     本州(石川県、福井県) (国外:日本固有)
     林下

  • 花期 :   3〜4月(秋?)

  • 撮影月日・場所 :
     2006年4月9日 福井県県あわら市
     中、以下全て    同  上
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     石川県の那谷寺の名のついたカンアオイ。北陸地方に分布しているようであるが、どんな花か分からないまま北陸本線の小さな駅に降りたった。
     クマが出てきそうな荒れた狭い山道を進む。林下は草も落ち葉も地面にベッタリ張り付き、雪どけけしたばかりのようだ。
     道がなくなり引き返そうかと思ったあたりで、やっとカンアオイの葉を見つける。エチゼンカンアオイにも似ているが、クロヒメカンアオイにも似た感じの花だった。
     「福井県植物誌」などによれば、この花はヒメカンアオイ系で春咲、茎は緑色とあるので、中の写真はそうと思われるが、上の写真は茎が匍匐し長く伸びているので、ひょっとしたら、同地域に分布するというセノビカンアオイかもしれない。

  • 葉1

    葉2

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ナタデラカンアオイ2

花