サンインカンアオイ(山陰寒葵)

Heterotropa nipponica var. saninense?


サンインカンアオイ

  • 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名未定(Asarum sp)

  • 特徴 :
     葉の長さ6〜10cmの多年草。
     葉は卵形〜卵状楕円形で先は尖り、基部は深い心形。
     花は普通暗紫色、萼筒は筒状鐘形で径約2cm。萼裂片は1cm程度で開出する。
     花はカンアオイ(カントウアオイ)に似ている。

  • 分布・生育地 :
     本州(滋賀県〜鳥取県)の日本海側 (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :  10〜3月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年3月30日  鳥取県岩美郡
     中1・全体2    同  上
     中2・全体3 2005年5月20日  鳥取県鳥取市
     (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック)
     中3・花1 2018年3月30日  鳥取県岩美郡
     中4・花2、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     鳥取県〜滋賀県の日本海側に分布し、生育地の情報は何ヶ所かあった。近いのは京都府であったが、鳥取県は2つ残った未撮影県の一つで、ここをカバーしようと出かけた。
     目的の神社の社叢は駅から3km程度あり、タクシーを予定していた。ところが、役場の所在駅にもかかわらず、駅前は閑散としていてタクシーどころかバスもない。仕方なく歩くことにした。
     逸出帰化のマンテマなどを写しながら神社へ着いた。階段を登り始めるとすぐこの花が咲いていて拍子抜けした。
     秋から咲いていて花は末期、しかも雪の重みで傷んだ花が多く、満足のいくものとはならなかった。

     十数年後、鳥取県の別の場所で久し振りにこの花に出合った。
     ここも海に近い神社の参道の階段脇で、花色や葉が違う株が生えていた。花の多数ついた株もあった。
     ただ、最新の図鑑や学名一覧を調べてもこの種は記載されていない。一体どういう扱いになるのだろう。

  • 葉1(雲紋)

    葉2(無紋)

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サンインカンアオイ

サンインカンアオイ

花1

花2

花(萼筒)

花(萼筒内部)