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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum hexalobum var. controversum)
- 特徴 :
葉は倒卵形〜卵形で、長さ4〜5cm、幅3〜4cmの多年草。
先は鋭頭〜鈍頭、基部は深い心形。質は厚くて光沢があり、表面に雲紋があって葉脈に沿って凹む。
花は淡紫褐色であるが変化が多く、萼筒は上下に押しつぶされたような半球形〜倒卵状球形、長さ径ともに約1cm、上部は著しく括れる。萼裂片は卵形〜広卵形でやや開出〜開出し、長さ約1cm、縁が波状にうねる。
別名 シジキカンアオイ
- 分布・生育地 :
九州(長崎県) (国外:日本固有) 常緑樹林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2008年5月2日 長崎県 中、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
数年前、長崎県で変わったカンアオイを撮影した。全体に小型で葉が厚く、この花ではないか思ったが、同定することができずにいた。
最近、現地の方と知り合い、この花の写真を見せたところ、「間違いない」とのお墨付きを得たのでアップすることにした。
当時は、特徴である、小さくて光沢があり、葉脈部分が大きくへこんだ葉が、林下に点々と見られ、花をつけている株もいくつかあった。残念なことに、最近は全くといっていいほど見られなくなったようだ。
葉の大きさはヒメカンアオイ系を思わせるが、サンヨウアオイ系の花のため、萼筒の上部が大きく括れた形で、花色も株ごとに変化がある興味深い花だ。
歩き回って葉を見つけ、そっと持ち上げる度に、どんな花が咲いているのかドキドキしたことが懐かしい。
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