|
- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、カンアオイ属の学名はAsarum
- 特徴 :
葉は卵円形〜楕円形、長さ6〜9cm、幅4〜6cmの多年草。
葉の先端は少し尖り、基部は心形。表面は暗緑色で雲紋があり、光沢はなく、縁にまばらに短毛がある。裏面は青白い緑色、葉脈は薄い紫色が多い。
花は青白い茶色〜緑がかった暗紫色、萼筒は筒形で長さ10〜20mm、幅7〜12mm。上部はわずかに括れる。開口部はやや小さい。萼裂片は三角状卵形で斜開し、長さ6〜11mm。
雄しべは12本、花柱は6個。
なお、特徴の解説は「日本細辛・寒葵保存愛好会」のHP(https://kanaoiasarum.jomdo.com)の記述を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県東部) (国外:日本固有) 山地の混交広葉樹林下
- 花期 : 10〜11月/li>
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年12月16日 静岡県沼津市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
道路の日陰には凍結した場所も見られ、風はほとんどないとはいえ、12月中旬の伊豆の山中は寒い。
林下の斜面のあちこちにカンアオイの葉が見られ、株ごとに色の違う花に、葉をめくるたびに期待が膨らんだ。
名前からわかるように駿河(静岡県)の東、伊豆半島の付け根あたりの山地林下で見られる。
園芸的にはスントウカアオイという名前を付けられているが、学名はまだつけられていない種だ。
ズソウカンアオイと同様オトメアオイに近縁の仲間と思われるが、自生株を見ると両種とは違うと思われ、早く学名をつけてもらいたいものだ。
同じ科の仲間の花
|