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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注.APG分類では、学名(Asarum rigescens var. brachypodion)
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
葉は卵形〜卵状楕円形で、長さ6〜11cm、幅5〜9m。先はいくぶん尖り、基部は心形。質はやや厚く、暗緑色で光沢があり、雲紋がある。表面は葉脈に沿って凹むが、同じ仲間の変種であるアツミカンアオイほど顕著ではない。
花は萼片が花弁化し、下半部が合着して萼筒になり、萼筒は筒形、長さ6〜7mm、径約10mm、紫褐色で上部は括れず、筒口には口環がある。萼筒内に隆起した格子状の襞があり、9〜12本。萼裂片は卵状三角形、裂片は萼筒より長く、平開し、表面には短毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県(中部以西)・愛知・岐阜県・三重県(北部)) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 2〜3月(花は春まで残る)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年4月20日 三重県藤原岳 中上・全体2 2016年4月24日 静岡県浜松市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1985年3月24日 三重県藤原岳 左下・花2 2016年4月24日 静岡県浜松市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
東海地方に多いカンアオイで、三重県東部から静岡県西部にかけては一部ヒメカンアオイやイワタカンアオイが分布するものの、大部分は本種である。
アツミカンオイとは変種関係にあり、葉身がやや厚くなるが、表面の脈の凹みは少なく、萼裂片は萼筒より長くなる傾向になることが違いとされる。
初めてこの花を見たのは、三重県の藤原岳にフクジュソウを撮影にいった時で、目的がこの花でなかったためここに分布していることをすっかり忘れており、見つけたときは何か得したような気になった。
カンアオイ類は春の女神と言われるギフチョウの食草となるが、東海地域の自生地では他の2種と混生している場合、何故かこの花に産卵されたのは見たことがない。葉の質がやや厚いことが原因なんだろうか?

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