|
- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注.APG分類では、学名未定(Asarum sp)
- 特徴 :
葉は卵状三角形で長さ8〜12cmの多年草。
葉身はやや細長く、雲紋、網紋まで変化が多く、基部の耳はやや張り出すことが多い。
花は最初濃い紫褐色であるが、後に緑色を帯びる。萼筒はやや細く、萼裂片も小さい。萼裂片の縁はうねる。花柱の先端は円い。
- 分布・生育地 :
九州(宮崎、鹿児島県) (国外:日本固有) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 11〜2月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年2月8日 宮崎県南部 中1・全体2 2005年12月18日 同 上 中2・全体3 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1 2023年2月8日 同 上 中4・花2 同 上 中5・花3 2005年12月18日 同 上 左下・花4 同 上 右上・葉1 2023年2月8日 同 上 右下・葉2 同 上
- 撮影記 :
この花を求めて師走のある日、風花が舞う宮崎路を訪れた。地元の人に聞いてもこんな寒い日は年に何日もないという。
やっとのことで見つけた生育地は、海から吹き上げてくる冷たい風、三脚を持っているだけで手がかじかんでくる、とても南国とは思えない寒さだ。
急斜面にポツポツ咲く花はどれも花色が異なり、見ていても飽きなかったが、あまりの寒さに耐えかねて早々に引きあげることにした。
花の色違いを下に乗せたが、左下の写真が解説に使った宮崎の南谷先生の言うところの基本色のようだ。
帰り道、海を臨む道路際にはノジギクやサツマシロギクが咲き誇り、そこだけは南国だった。
ただ、最新の図鑑や学名一覧を調べてもこの種は記載されていない。どういう扱いになるのだろう。
この花に再び出会ったのは18年後、さすがにこれだけ経つと現地の状況は大きく変わっていてなかなか見つけられず、やっとのことで何株か開花株を見つけた。
前回見られなかった3花つけた株もあったが、葉は痛んだものが多いうえ葉柄が伸びていて、見ごろは年内のようだ
同じ科の仲間の花
|