チョウセンカラスウリ(朝鮮烏瓜)

Trichosanthes kirilowii var. kirilowii


チョウセンカラスウリ1


  • 科名・属名 : ウリ科 カラスウリ属

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     キカラスウリと変種関係にある。
     葉は互生、葉身は円心形、5〜7中〜深裂し、表面は濃緑色で光沢がある。
     花は白色で夜開き、朝方しぼむ。
     果実(液果)は球形〜卵円形、長さ9〜10cm、黄橙色に熟す。種子は淡茶褐色。

  • 分布・生育地 :
     九州(対馬) (国外:朝鮮、中国、ベトナム)
     林縁

  • 花期 : 8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2006年7月30日  長崎県対馬
    中上・全体2、中下・花    同  上
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    左下・果実(液果・未熟) 2007年9月29日    同  上
    右下・葉 2006年7月30日    同  上

  • 撮影記 :
     名前の通り大陸との共通種で、日本では対馬の一部だけに希産するこの花、訪れた時花はもう閉じかけていた。
     朝早く出発してきたが、もっと早い時間でないといい状態の花には会えないようだ。
     この仲間の花は夜咲くので、花が開いた状態を撮影するのは大変だ。
     葉は5裂するモミジカラスウリによく似ているが、同じ日に出会ったモミジカラスウリと比べると、本種ほうが葉の光沢があると感じたが、詳細を書いた文献が見当たらず違いははっきりしない。

     秋、果実(液果)の状態を見に再度訪れた。
     まるでメロンのような球形の大きな果実(未熟果)が地面の上に転がっていた。ぶら下がるより地面にあることのほうが多いようだ。この大きさなら無理もないかと思った。



  • 同じ科の仲間の花
チョウセンカラスウリ2

花

果実(液果)(未熟)