|
- 科名・属名 : ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属
- 特徴 :
草丈1m程度の多年草。
茎は太く円柱形で直立し、無毛。
葉は互生、葉身は長楕円形〜卵状楕円形、長さ10〜15cm、先は鋭尖頭、基部は広いくさび形、全縁。
花序は頂生の総状花序となり、花弁はなく、花弁状の萼片は広楕円形で淡紅色を帯び、径6〜8mm。花序は果期にも垂れない。雄しべは10個、心皮は7〜10個、互いに合着する。
果実(液果)はほぼ球形、径約8mm、黒紫色に熟す。種子は楕円形でやや平たく、黒色で光沢があり、細い同心円状の線状がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:中国、台湾) 山地
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2009年8月15日 静岡県浜松市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2018年8月5日 千葉県清澄山系 左下・果実(液果) 2009年8月15日 静岡県浜松市 右下・葉 2018年8月5日 千葉県清澄山系
- 撮影記 :
山沿い集落を抜けた石垣の上に、紅紫色の花が咲き、先端部分にははちきれそうに黒熟した液果がついていた。
この花、最初は淡紅色を帯びた白い花であるが、時間とともに熟女のような何とも言えない紅紫色に変る。
花穂はヤマゴボウと同じように直立するが、花が白色から次第に紅紫色に色付くことや、果実の心皮がくっついて球状になることが違いである。
街中にもあるヨウシュヤマゴボウも花が紅紫色になるが、こちらは花穂が直立せず垂れ下がるので見分けられる。
同じ科の仲間の花
|