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- 科名・属名 : ユキノシタ科 アジサイ属
- 特徴 :
高さ1〜1.5mの落葉低木。
枝は下部からよく分枝し、今年枝は紫褐色で、古くなるとひび割れる。
葉は対生し、卵形〜倒卵形で、長さ5〜8cm、幅3.5〜6cm。先は鋭尖頭で、縁には規則的でやや大きな鋸歯があり、両面に毛が散生する。
花は枝先に径5cm程度の複散房状となり、径4mmで淡青紫色の両性花を多数つけ、装飾花はない。花弁は5個、長楕円形で長さ約1.5mm、反り返る。雄しべは10個、花弁より長く、花糸は青色を帯びる。
果実(刮ハ)は球形で、径約2mm、先端に花柱が残る。
花の白いものがあり、
シロバナコアジサイ(f. albiflora)(左下)という。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 山地、丘陵の明るい林縁、林内
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
2014年6月3日 埼玉県入間郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 1888年6月11日 岐阜県揖斐郡 中中・花 2014年6月3日 埼玉県入間郡 中下・果実 2016年10月31日 東京都八王子市 下左・白花 2014年6月3日 埼玉県入間郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
アイジサイ属の仲間には萼片が花弁のように見える装飾花を持つものが多いが、この花は装飾花を持たないので大分感じが違う。
園芸種のアジサイがガクアジサイから作られたというように、装飾花のある他の仲間がやや派手な感じがするのに対し、色合いもパステルカラーの控え目な花は、個人的には好ましい花の一つである。
この花の咲く頃の低山は、そろそろ春の花も終わりかけているが、かといって夏の花には少し早いという微妙な時期で、控えめな花の割には目につく。
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