|
- 科名・属名 : アヤメ科 アヤメ属
- 特徴 :
草丈30〜90cmの多年草。
根茎は横に這い群生する。
葉は剣状で、長さ30〜70cm、幅2〜3cm。中脈はない。
花は花茎の先に2〜3花をつけ、青紫色で約12cm。外花被片の広い部分は楕円形で垂れ、長さ5〜7cm、中央部は白色〜淡黄色の斑紋があるが、網目状の脈がない。内花被片は倒披針形で直立し、長さ約6cm。花柱分枝はの先は2裂し、楕円形で全縁。葯は白色。
果実(刮ハ)は長楕円形、長さ4〜5cm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、シベリア(東部) 水湿地や湿り気のある草地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年5月6日 山口県美祢市 中上・全体2 1979年7月1日 群馬県尾瀬ヶ原 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・花被片 2019年7月26日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
群生することが多く、愛知県や京都府などでは天然記念物に指定されている群落もある。
アヤメやノハナショウブとよく似ているが、アヤメは外花被片(外側に垂れた花弁)に網目状の模様があり、ノハナショウブは葉の中脈が目立つ。
和名の漢字を(杜若、燕子花)としたが、植物学者の牧野富太郎によれば、由来は(書付け花)の転訛で、昔この花の汁を布にこすり付け染めた行事があったことからだそうで、(杜若、燕子花)は誤りとしている。ただ、一般的にはこの漢字が使われているので、ここではそれを使った。
同じ科の仲間の花
|