ヒメナベワリ(姫なべ割り)

Croomia japonica


ヒメナベワリ1

  • 科名・属名 : ビャクブ科 ナベワリ属

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。
     葉は卵状楕円形で8〜20cm、幅5〜10cm、光沢がある。
     花は葉腋から細い花茎を出して垂れ下がり、黄緑色の小さな花をつける。
     花被片は4個で長楕円形〜狭卵状楕円形、大きさは同じでやや反り返る。葯は橙色で花柱は黒紫色。

  • 分布・生育地 :
     本州(中国地方)〜九州(徳之島まで) (国外:日本固有)
     暖地の林下

  • 花期 :  3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年3月13日  鹿児島県徳之島
     中上・全体2 2019年4月16日  大分県竹田市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2004年5月23日  山口県周南市
     左下・花2 2019年4月16日  大分県竹田市
     右上・葉1 2015年4月18日  熊本県菊池市
     右下・葉2 2019年4月16日  大分県竹田市

  • 撮影記 :
     ナベワリは大分前にお目にかかっていたものの、ヒメの方はなかなか出会う機会がなかった。
     タツナミソウの仲間を求めて出かけた山口県のある神社、目的の花を撮影し満足して周辺を探すと、サンヨウアオイヒメウラシマソウなどが見つかり、大喜びしながら撮影した。
     ふと見あげると、斜面にこの花が1花だけ咲き残っていた。ナベワリに比べると花被片が細く、反り返っている。
     その後分布の南限にあたる徳之島で出会った花は、3月初めにもう咲き出していた。

  • 葉1

    葉2

    同じ科の仲間の花
ヒメナベワリ2

花序

花