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- 科名・属名 : ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
鱗茎は広卵形で外側は黒褐色、径2〜4cm。
葉は春に出て夏に枯れ、帯状で淡緑色、長さ30〜40cm、幅0.8〜1.2cm。
花は葉が枯れる頃花茎を伸ばし、先端に散形状に3〜5花つける。花柄は長さ2〜6cm。花被片は6個、狭倒披針形で黄赤〜橙赤色、長さ5〜8cm、ほとんど反り返らず斜め横を向いて咲き、筒部は長さ1〜1.5cm。総苞片は披針形で、長さ2〜4cm。雄しべは6個、花被片と同長で、葯は長楕円形で、淡黄色。
果実(刮ハ)は球形で、径約1.5cm。種子は球形で黒色、径6mm前後。
- 分布・生育地 :
本州〜九州(北海道のものは国内帰化) (国外:日本固有) 山野
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1992年8月3日 神奈川県横浜市 中上・全体2 2022年8月15日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 1992年8月3日 神奈川県横浜市 下・果実(刮ハ) 2022年8月15日 東京都八王子市
- 撮影記 :
夏の盛り、低山での撮影は、暑さとやぶ蚊との戦いだ。少し足を伸ばして高山に出かければ、涼しさとお花畑の両方が楽しめるので、低山にはなかなか足が向かない。
その日は関東地方だけにあるヤブムグラを探して横浜の谷あいに出かけた。
目的の花に出会う前にこの花が林下を彩っていた。よく似たオオキツネノカミソリの雄しべが花弁から飛び出しているのに対し、写真でもわかるようにこの花は雄しべが飛び出さない。
この日は、他にもヤマユリも咲いていて、楽しい一日となった。
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