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- 科名・属名 : ホシクサ科 ホシクサ属
注.APG分類では、学名(Eriocaulon miquelianum var. miquelianum)
- 特徴 :
草丈5〜30cmの1年草。
花茎は4〜5肋あって捩れる。
葉は線形で長さ6〜20cm、幅は中部で1〜3mm。先は尖り、7〜9脈があり格子状。
頭花倒円錐形で径3〜4mm。総苞片は線状披針形〜倒卵形、外片は頭花の2〜3倍の長さがある。花床は無毛。花苞は倒卵状くさび形で先が尖り、上縁に短毛がある。
雄花は長さ1.5〜2.5mm、萼は仏炎苞状に合着、上端は浅く3裂する。花弁は3個、上部を残して筒状に合着し、裂片に白色の短毛と黒腺がある。
雌花は長さ2〜3mm、萼は雄花同様合着し、上端は浅く3裂する。花弁は2〜3個で離生し、卵状披針形で基部に柄があり、内面に長毛があり、上部に白色の短毛、内方に黒腺がある。
果実(刮ハ)は3室。種子は倒卵状楕円形で長さ約1mm、表面に微小なかぎ毛が多い。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国) 湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
2015年9月22日 静岡県伊東市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
古い植物誌に記録がある伊豆半島のある池へ探しに出かけた。
そこは過去にも来たことがあり、多分あの辺りの湿地だろうという自信があったが、全く見当たらなかった。
あきらめて池を1周してから歩き始めると、とても湿地とは思えないような場所でこの花に出会った。
側にはヒロハイヌノヒゲも生えていたので自生環境としては変わった場所ではないのだろうが、思い込みは危険だと実感した。
最新のAPG分類によると、シロイヌノヒゲも同一種とされているが、見た目からすると納得しがたい。
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