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- 科名・属名 : イネ科 チヂミザサ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は基部で地を這って疎らに分枝し、先は立ち上がる。
葉は広披針形、長さ3〜10cm、幅1〜2cm。先は鋭尖頭、基部はやや心形、縁はやや波打つ。葉鞘は有毛または無毛。
花は長さ10〜20cmの花序となり、花序の枝は6〜10個で伸長し、下方のものは長さ7〜8cm、斜上または開出し、やや疎らに小穂をつける。花序の枝は無毛。
小穂は狭卵形、緑色〜帯紫緑色、長さ3〜3.5mm、芒はチヂミザサ(広義)よりやや長い。
- 分布・生育地 :
伊豆・小笠原諸島、四国(南部)、九州〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、旧世界の熱帯域) 林内
- 花期 : 10〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月6日 沖縄県西表島 中上・全体2 2018年12月3日 沖縄県国頭郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
チヂミザサ(広義)(コチヂミザサとケチヂミザサを含む)によく似ているが、花序の枝が伸長することが異なる。
秋〜冬にかけて沖縄を訪れ、花の撮影に山中を歩くと、必ずと言っていいほどこの花の小穂がズボンにビッシリと付いてくる。
果実などが衣服に付着する種は多いが、その中で一番タチの悪いのがこの花だ。
小穂は摘んで取れても細い芒がピッタリくっつき、それを取りきるまで道路際で30分以上もかかったともあった。
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