コウシュンシバ(恒春芝)

Zoysia matrella


コウシュンシバ1


  • 科名・属名 : イネ科 シバ属

  • 特徴 :
     草丈10〜40cmの多年草。
     根茎は硬く、蔓状に這って分枝し、腋から花茎を立てる。  葉は線形で開出し、長さ2〜7cm、幅1.5〜2.7mm。葉身は扁平で、両縁がやや内側に巻く。
     花序は円柱状で、帯紫色〜緑色、長さ2〜4cm、幅約1mm、10〜30個の小穂をつける。小穂は楕円状披針形、長さ約3mmで、幅の3〜4倍長。

  • 分布・生育地 :
     九州〜沖縄 (国外:台湾、東南アジア)
     海岸の岩場

  • 花期 :   5〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年2月22日  長崎県福江島
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     初めて訪れた長崎県の福江島、何とか目的の花を撮影し、ホッとして残り時間を観光に当てた。
     世界遺産の教会や、その一環で訪れた絶景の岬、この時期なので咲いている花はないだろうと思っていた。
    岬に向かう遊歩道の岩場、時期外れの小さなシバの花が咲いていた。
     コウライシバに似ているが、葉が平で両端が内巻きしている特徴があり、同行の花仲間から本種と教えてもらった。
     花はないかと思っていたが、春先に咲くいくつかの樹の花も見られた。
     和名のコウシュン(恒春)は台湾の地名で、他にコウシュンシュスランなど、恒春の名がつく植物はいくつか知られている。

  • 葉

    葉鞘

    同じ科の仲間の花
コウシュンシバ2

花序

小穂