ネズミシバ(鼠芝)

Tripogon chinensis var. coreensis


ネズミシバ1


  • 科名・属名 : イネ科 トリコグサ(ネズミシバ)属

  • 特徴 :
     草丈15〜25cmの多年草。
     密な株を作る。
     葉は針形で内に巻き、鞘口近くに長毛がある。
     花序は10〜15cmの花穂となり、細くて直立し、片側のみに2列に小穂をつける。小穂は無柄で主軸に圧着し、長さ5〜7mm。鉛色を帯び、光沢があり、3〜4個の小花を含む。護頴の芒は長さ1〜2mmと短く、真直ぐに伸びる。
     フクロダガヤに似るが、護頴の芒が短く、膝折れしないなどの違いがある。

  • 分布・生育地 :
     九州(長崎・平戸島) (国外:朝鮮)
     山地の岩上

  • 花期 :  8〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年6月16日  長崎県平戸市
     中・全体2、下・花序    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     この島固有のキンポウゲ科の花の撮影に長崎県の平戸島を訪れた。
     この島はイトラッキョウチョウセンノギクなどの秋の花が有名で、秋には何度か訪れたことがあったのだがこの時期は初めてだった。
     林下の岩場で目的の植物を撮影し、ついでにと山頂まで登ると、岩場にこの植物が生えていた。
     まだ花の時期ではなく蕾の状態だったが、大陸系のイネ科植物で日本ではこの島にしか知られていないので、未開花であったが撮影した。

  • 同じ科の仲間の花
ネズミシバ2

花序