オオボケガヤ(大歩危茅)

Arundinella riparia subsp. breviaristata


オオボケガヤ1


  • 科名・属名 : イネ科 トダシバ属

  • 特徴 :
     草丈30〜120cの多年草。
     根茎は伸長しない。
     葉は線形、長さ15〜40cm、幅5〜15mm。
     花序は円錐形、長さ8〜30cm、小穂は長さ3.5〜4.5cm。芒はほとんどない。
     トダシバに似るが、根茎が伸長しない。ミギワトダシバも根茎が伸長しないが、長い芒がある点が異なる。

  • 分布・生育地 :
     四国(吉野川沿) (国外:日本固有)
     渓谷沿いの岩上

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年9月17日  徳島県三好市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     渓谷美で知られる吉野川の上流、川沿いの急な岩場に降りる。
     春はキシツツジが美しい渓谷であるが、さすがにこの時期には目を引くような花はない。
     そんな、岩場の隙間に目立たないこの花が咲いていた。
     特徴欄に書いたようにトダシバに似ているが、根茎が伸長しない点で、紀伊半島南部の岩場に生えるミギワトダシバに近い種だ。
     ただ小穂の芒がほとんどない点が異なり亜種とされている。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
オオボケガヤ2

花序

小穂