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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
根茎はないか極めて短くて細く、稈を多数叢生し、全体に繊細。
葉は稈よりはるかに短く、細くて、幅0.5〜0.7mm。無毛。
花序は稈の先に1個(稀に2個)の小穂からなる。苞は小穂と同長かやや短い。小穂は長楕円形〜狭楕円形で小さく鈍頭、帯黄褐色〜黄褐色、長さ7〜15mm、幅2.5〜3mm。
鱗片は円形〜楕円形、薄く膜質、汚黄色で上部にさび色の斑があり、竜骨はなく、細い多数の条があり、長さ3〜4mm。
果実は球状倒卵形、初め帯白色で後褐色に変わり、長さ約1mm。柱頭は2岐。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆諸島)、四国〜沖縄 (国外:日本固有) 海岸、海岸近くの湿地
- 果(花)期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2020年6月13日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・小穂 同 上
- 撮影記 :
沖縄県北部の丘陵地、所々に小さな水溜りのある湿地に多くの植物が生えていた。
梅雨明け後の強い日差しの厳しい条件だったが、目的のトラノハナヒゲは湿地のあちこちに生えていて、汗びっしょりになりながら撮影した。
撮り終えて戻る途中、足元に小さなテンツキ属の花があることに気がついた。
地元の花仲間に聞くと本種とのこと。まだ果実が熟していないことや、前に撮っていたような気がしたので、記録程度に撮影した。
帰ってチェックすると別の種と勘違いしていたようで、少数のカットしか撮影しなかったことを後悔した。
小穂は1個でヤマイに似ているが、全体に繊細で、小穂は小さく、鱗片が薄く光沢がないのが違いのようである。
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