カガシラ(かがしら)

Scleria caricina


カガシラ

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 シンジュガヤ属
     注.APG分類ではカガシラ属、学名(Diplacrum caricinum)

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの1年草。
     茎は3稜形で、節があり、やや多数の葉(総苞片)をつける。時に基部で少し分枝する。
     葉は線形、長さ1〜5cm、幅2〜5mm。葉舌はない。
     花序は頭状、分花序は短い柄があって葉腋につき、長さ3〜5mm、淡緑色で密に小穂をつける。
     小穂は単生、雌小穂の鱗片は3〜4個、長楕円形で5〜8脈があり、上端に3個の歯牙がある。先端に雌花をつけ、雄小穂は雌小穂の下にある。雄しべは1個、花柱は3岐。
     果実は球形で白色、長さ0.7〜1mm、不規則な縦稜があり、上部に微毛が生え、2個の鱗片に包まれて7〜10月に熟し、鱗片とともに脱落する。
     別名 ヒメシンジュガヤ

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県以西)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア、南アジア、オーストラリア)
     低地の湿地、湿原

  • 果(花)期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年10月5日  沖縄県国頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     沖縄特有の赤土の尾根、ススキの茂る草地の所々に水が浸み出した窪地があり、湿地性のナガバアリノトウグサタヌキアヤメなどが生えていた。
     小さなこの花もそこに生えていた。カヤツリグサ科にはあまり興味はなかったが、少ない種ということで名前は知っていたので何枚か撮影した。
     その後カヤツリグサに興味を持ち初め、もっと撮りたいと思って探しているが中々出会えない。

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小穂