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- 科名・属名 :
タヌキアヤメ科 タヌキアヤメ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
葉は束になってつき、剣状線形で長さ30〜70cm、基部は袴状になり茎を抱く。
花は穂状花序になり、白い綿毛をかぶり、苞の腋に1〜2個つく。苞は披針形で白い綿毛が多い。
花被片は黄色の花弁状で4個、2個の外片は卵形で上下につき、2個の内片は小さく、左右につく。
果実(刮ハ)は長楕円形で長さ約10mm、白色の毛があり、宿存する外花被片に被われる。
- 分布・生育地 :
九州〜沖縄 (国外:中国〜マレーシア、インド、オーストラリア) 水湿地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年7月11日 沖縄県西表島 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実 2020年2月21日 長崎県福江島 右下・葉 2019年4月2日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
日本では1属1種の花で、九州から沖縄にかけて点々と産地が知られ、長崎県福江島の産地は天然記念物に指定されている。
西表島にもあると聞いたが、午後には花が閉じてしまうとのこと。朝、急いで現地に向かった。
写真では見ていたが、実際に目にすると何とも変わった花である。
タヌキアヤメの和名の由来は、花序に生える褐色の毛をタヌキ(狸)にm、葉がアヤメ(菖蒲)に似ていることで付けられたそうだ。
しかし、タヌキの名のつく植物は、タヌキノショクダイにしても、タヌキマメにしても変わった花が多い。
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