|
- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 シンジュガヤ属
- 特徴 :
草丈10〜35cmの1年草。
葉身は線形で長さ5〜15cm、幅2〜4mm。葉鞘には翼がない。
花序は円錐形で長さ9〜20cm、分花序は2〜5個で柄は湾曲する。
果実は球形で径1.2〜2mm。灰褐色で不完全な格子紋と光沢があり、無毛。基盤は3浅裂し、裂片は三角形で鈍頭で終わる。
ケシンジュガヤの変種で、母種が茎や葉に白色の開出毛が生えるのに対し、本種では無毛である点が異なる。
- 分布・生育地 :
本州(栃木県以西)〜沖縄 (国外:朝鮮) 低地の湿地
- 果(花)期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年8月27日 愛知県豊橋市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
シラタマホシクサの群生で有名な豊橋市の葦毛湿原、「東海の尾瀬」と呼ばれ湿原植物が多いことで有名だが、尾瀬と違って簡単に訪れることができる。
このため、いつ行っても訪問者が多いが、木道をハイヒールで歩いている人も多く、湿原植物の観察に訪れた者にとってはやや興醒めだ。
晩夏から秋にかけては目立つ花はないが、ホシクサの仲間やカヤツリグサなどの種類が多く、これらの植物がいくらか区別できると非常に面白い。
本種も草の間に紛れて生えていて見つけ難いが、注意してみると茎や葉に毛のあるケシンジュガヤも生えていて、比較して見ることができ違いがよく分かる。
同じ科の仲間の花
|