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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 シンジュガヤ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの1年草。
茎は叢生し、3角形で5〜7節があり、全体灰緑色を帯びる。
葉は全て茎(稈)に着き、線形で長さ10〜25cm、幅2〜3mm。先は鈍く、葉鞘は長さ約5cm、密に茎を包み、翼はない。
分花序は2〜3個、茎頂または上部の葉腋から出て、長さ2〜4cmで直立し、やや多くの花をつけ、鱗片は3角状卵形で先は尖る。苞は葉状で花序より著しく長い。
果実は球形、径1.8〜2.5mm、灰白色〜黄白色で光沢がなく、網目状の格子紋がある。
- 分布・生育地 :
本州(茨城県以南)、九州 (国外:インド、スリランカ、タイ、ニューギニア、アフリカ) 低地の湿地、湿原
- 果(花)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年8月29日 広島県東広島市 中上・全体2、中中・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・果実1 2016年8月27日 愛知県豊橋市 下・果実2 2015年10月13日 宮崎県児湯郡
- 撮影記 :
平地の湿地や湿原に生え、シンジュガヤの仲間では比較的少ない種類のようだが、自生地での個体数は少なくない。
葉鞘に翼がなく、花序は茎の上部にだけつき、果実は灰色を帯び、光沢がないのが特徴である。
広島県の湿地には、他にもケシンジュガヤやイガクサなどのカヤツリグサ科の植物が見られ楽しい場所だった。
ただ、目立つ花をつけるわけではなく、茎は細くて他の草に紛れてしまうので、なかなか思い通りの写真が撮れない。
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