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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヤブスゲ節)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
根茎は短く、密に叢生する。
全体に黄緑色を帯び、有花茎は鈍稜があって平滑。
葉は線形で、幅1.5〜2.5mm。
小穂は3〜5個が上方に接近しやや間を開けてつき、雌雄性で多数の雌花と少数の雄花をつけ、卵形〜卵円形、長さ6〜10mm、幅4〜6mm。
雌鱗片は淡緑色、果胞より短い。果胞は広卵形で扁平、広い翼があり、長さ3.5〜4.5mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:日本固有) 低地〜低山地の湿った林下
- 果(花)期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年7月4日 広島県庄原市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・小穂 同 上
- 撮影記 :
タカネ(高嶺)と和名がつけられているが、深山や高山に分布しているわけではなく、低地〜低山地の湿った林下で見られる。
同じヤブスゲ属のマスクサよりはやや山地に多いことからつけられたようだ。
雨の中、広島県の沢沿いの湿った林縁で見かけたが、マスクサやヤブスゲに比べ小穂が卵形であることで違いが見分けられる。
同じ科の仲間の花
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