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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
根茎は短く、密に叢生する。
葉は幅3〜8mm、やや柔らかく平滑、基部の鞘はやや褐色を帯び、繊維状に分解する。
頂小穂は雄性、線形で長さ2〜4cm、柄は短い。雌小穂は3〜4個、茎の上部にやや固まってつき、円柱形で直立し、長さ2〜5cm。先端や基部に少数の雄花をつける場合もある。
苞は小穂よりもはるかに長く、花序より高くなる。雌鱗片は緑白色、凹頭で果胞より著しく長い芒がある。
果胞は長さ約2mm、有毛で脈がある。
果実(痩果)は菱形、長さ1〜1.5mm、基部の面がやや凹み、頂部の付属体は嘴状で先端がわずかに環状に膨れる。
- 分布・生育地 :
四国(高知県)、九州 (国外:日本固有) 平地や低山地の林縁、林下斜面
- 果(花)期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年4月16日 鹿児島県鹿児島市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・雄雌小穂、以下全て 同 上
- 撮影記 :
4月16日深夜、地震の揺れで目を覚ました。それほどの揺れではなかったが、朝TVをつけると熊本では震度7の大地震だった。
鹿児島市内は通常と変わらなかったが、出かける先への交通が大混乱、予定を繰上げ今日の飛行機に切替える。
飛行機までの時間、城山の周辺を散策する。時期が早いせいかツクシスミレの残花が見られたくらいでパッとしなかったが、林下の斜面でこのスゲに出会った。
鹿児島から南西諸島に分布するタシロスゲに似ているが、葉が柔らかいこと、苞の葉身が長く花序より高いこと、雌鱗片の芒が長いことなどで区別される。
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