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- 科名・属名 : カヤツリグサ科 ハリイ属
- 特徴 :
草丈3〜7cmの多年草。
茎はやや太くて柔らかく、秋に匐枝の先に小塊茎を作って越冬する。
小穂は卵形〜長楕円形、やや扁平、長さ2〜3cm、淡緑色で少数の花をつける。
鱗片は数個、卵状楕円形で円頭。柱頭は3個。
果実は倒卵形で長さ約1mm、淡いわら色で平滑で格子紋はなく、柱基は膨れない。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:ヨーロッパ、シベリア、南北アメリカ) 海水の出入りする海岸の湿地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年11月3日 佐賀県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
満潮時には海水が入り込む海岸の湿地、道路から掛けられた小さなはしごを降りるとイガガヤツリが点々と生えていた。
「チャボイがある」と言われ、じっと見ると少し黄ばみかけた茎の小さな植物が密生し、まだ雌しべの柱頭がついている株もあるのに気がついた。
マツバイに似ているが、果実の表面に格子紋がなくて平滑、柱基が膨れない、匐枝の先に小塊茎を作って越冬するなどの違いがあるとのことだ。
秋も深まってきていたので、膨らみかけた小塊茎(右下の写真)が撮影できた。
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