ヤクシマイトスゲ(屋久島糸菅)

Carex perangusta


ヤクシマイトスゲ

  • 科名・属名 :
     スゲ科 スゲ属(ヌカスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈2〜10cmの多年草。
     全体に小さく、匐枝を出し叢生し、基部の鞘は淡褐色。
     葉は幅約0.5mmと細い。
     花序は茎頂につき、雄小穂は長さ2〜5mmと小さく、雌小穂は1〜2個、花茎の上部に密集してつく。苞は普通花序より長いが、小穂が短いため目立たない。
     果胞は長さ約1.5mm、ほとんど無脈で有毛。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島以南)〜沖縄 (国外:日本固有)
     山地の岩場、渓流際

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年5月19日  鹿児島県屋久島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・雄、雌小穂    同  上

  • 撮影記 :
     屋久島の林道、車で走っていては植物が目に入らない。所々で車を止め、法面や林下、渓流際などを歩きながらチェックした。
     チャボシライトソウの花が目に止まり、いい花が咲いていないかとあたりを探すと、岩上にこのスゲが生えていた。
     本州南部〜沖縄にかけて生育するヒメアオスゲによく似ているが、全体に繊細で小さく、葉の幅は半分程度の0.5mm程度しかない。

  • 同じ科の仲間の花
雄・雌小穂