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- 科名・属名 : ユリ科 シライトソウ属
注.APG分類では、シュロソウ科(MELANTHIACEAE)
- 特徴 :
草丈12〜40cmの多年草。
根出葉は卵形〜狭卵形、柄も含めての長さ2〜8cmと小型。
花は花茎の先にややまばらにつき、花披片は白色〜緑白色〜帯紫色で、上方の3〜4個の花被片は糸状で長さ9〜15mmと長く、下方の2個は退化する。
雄しべは6個、花糸は短く、葯はやや球形。子房は上位で球形、葯室は上方が合着し1室になる。
果実(刮ハ)は長さ3〜4mm。
- 分布・生育地 :
本州(愛知、和歌山県)、四国、九州 (国外:日本固有) 山地の明るい林床や岩上
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年5月4日 和歌山県東牟婁郡 中1・全体2 2017年5月19日 鹿児島県屋久島 中2・全体3 同 上 (上、中1、2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1(帯紫色) 2006年5月29日 同 上 中4・花2(帯緑色) 2003年5月4日 和歌山県東牟婁郡 中5・花3(帯紫色) 2017年5月19日 鹿児島県屋久島 左下・花4(帯緑紫色)、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
和歌山県の奥深い山中にコウヤシロカネソウを探しに出かけた。
最奥部までタクシーで入るはずが、途中がけ崩れで5〜6km手前で降ろされてしまった。
時間の余裕はそんなになかったが、歩くしかない。せっせと先を急ぐ中、曲がり角の先でこの花を見つけた。
こんなところで会える花とは思っていなかっただけに喜びも倍だった。
シライトソウに比べやや小型ということで、チャボと付けられているが、花はずっと大きい(花被片が長い)。
この花の花被片は帯紫色で、近くにあった白色の株に比べると、雰囲気も美しさも大分違った。
和歌山県で初めて出会った時は、シライトソウよりずいぶん大きな花だと思った。
2006年初夏、屋久島に出かけると、林道脇や登山道際でごく普通に見られる花だった。
高さは10cm程度のものもあり、チャボの名にふさわしい花もあったが、花は相変わらず大きかった。色も、茶系統だけでなく、白や緑色系の花もあった。
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