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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 ヤチスゲ属(ヤチスゲ節)
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根茎は長く這い、疎生する。
葉は線形で幅1〜2.5mm、粉緑色を帯びる。
頂小穂は雄性、線形で直立し、長さ2〜3cm。側小穂は雌性で1〜2個つき、長さ1〜2cm、長い柄があって下垂する。
雌鱗片は卵形で濃褐色、鋭頭または短い芒状、多少光沢があり、果胞より少し長く果胞を覆う。
果胞は楕円形で扁平な3稜形、厚い洋紙質、長さ3.5〜4mm、灰青色で脈や細かい乳頭状突起が密にある。嘴は極めて短く、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(近畿地方以北) (国外:サハリン、千島、朝鮮北部など極北地域に広く分布 高層湿原
- 果期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月24日 栃木県日光戦場ヶ原 中上・全体2 2018年7月19日 長野県栂池自然園 中中・全体3 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雄雌小穂 2015年6月24日 栃木県日光戦場ヶ原 左下・雄小穂 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原 右上・雌小穂1 2018年7月19日 長野県栂池自然園 右下・雌小穂2 2024年6月20日 群馬県尾瀬ヶ原
- 撮影記 :
ニッコウナツグミは名前の付けられた日光で撮影したいと、戦場ヶ原に出かけた。
しかし、この年春から初夏にかけて高温が続き、目的のグミはほとんど終わり、絵になる写真は写せなかった。
ただ、最近撮り始めたスゲの仲間が湿原に多数あり、目的の花は期待外れだったものの、それなりに楽しい花見ができた。
谷地坊主を作るオオアゼスゲが目立ったが、長い柄があって雌小穂が下垂するこのスゲも、似た形のものがないだけにすぐに気がついた。
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