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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
葉は普通3〜5個つき、最下の葉が最も大きく、葉身は卵形、長さ約5cm。先は鈍頭、基部は茎を抱く。上部の葉は次第に小さくなる。
花は茎頂に5〜15個つき、黄緑色、径約1cm。背萼片は卵円形、長さ2〜2.5mm、側花弁は肉質で背萼片よりやや長く、背萼片とともに兜状に集まる。側萼片は長さ3〜3.5mm。唇弁は舌状で、先端が黄色、長さ3〜4mm。距は楕円体でつけ根が括れ、長さ2.5〜4mm
ミヤマチドリによく似ているが、茎が高くなり、葉の数が多いこと、距が楕円体で長いことなどが異なる。キソチドリにも似ているが、距の長さが短く、背萼片と側花弁が兜状になる点などが異なる。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(中北部) (国外:日本固有) 高山帯の草原
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年7月22日 山形県月山 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
夏スキーで有名な月山、その名前がつけられた花はここで会いたいものだと、以前空振りに終わったこの花に再挑戦した。
小雨模様のうえに、例年以上に多い残雪とアイスバーンの急斜面に阻まれ時間を大きく浪費させられた。
時折ガスの中に顔をのぞかせる多彩な高山植物もパスし、この花だけに絞って探した。
ふと登山道際の草叢の中に緑色のランが見えた。もしかしたらと草を分けると、目的のこの花だった。保護色で見つけにくかったが数株見つかった。
修験道の山らしく、雨にもかかわらず白装束の団体に何組も出会った。
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