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- 科名・属名 : ラン科 ネジバナ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
2023年3月、新種として発表された。
ネジバナによく似ているが、ネジバナとは花茎や子房に毛が無いこと、花期が1ヶ月程度早いことが異なる。
他にも花粉塊に粘着体(花粉を訪花昆虫に付着させる接着剤のようなもの)がないこと、柱頭がチューリップ型で小嘴体(自家受粉を防ぐ効果のある花粉塊と柱頭を隔てる仕切り)がないことが異なる。
同じように花期が早く、花茎に毛が無いナンゴクネジバナ(九州(奄美大島以南)〜沖縄にかけて分布)は、ネジバナ同様、花粉塊に粘着体があり、柱頭が円形で小嘴体が発達することが異なるとされる。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:日本固有?) 原野、草地、芝地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2023年6月8日 千葉県市原市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
ネジバナとは特徴欄に記したような違いがあるとして、2023年に発表されたばかりである。
千葉県房総半島で見つけたという花仲間からの情報をもらって出かけ、山道際で咲いているのを撮影した。確かに花茎に毛は無かった。
白花だったので基本の紅紫色の花はないかと周辺を探したが見つからなかった。この写真もシロバナハチジョウネジバナ(仮称)という品種とすべきなんだろうが。
最初伊豆シ七島の八丈島で見つけられたことからこの和名がつけられ、本州(関東地方(東京・千葉・茨城)、中部地方(愛知・岐阜))、四国(高知)、九州(宮崎・鹿児島)を自生地として発表された。その後静岡、近畿地方(京都・三重)、長崎などの他、沖縄でも見つかったとのニュースもある。
ネジバナと同じような環境に生えるため混同されていたと考えられるので、花期が1ヶ月程度早いこと、花茎に毛が無いことに注意すれば、これから新しい自生地が次々に見つかるものと思われる。
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