キバナノショウキラン(黄花之鐘馗蘭)

Yoania amagiensis


キバナノショウキラン1

  • 科名・属名 : ラン科 ショウキラン属

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの菌従属栄養植物。
     地下茎は密に分枝し、大きな塊になる。
     地上茎は黄褐色を帯びる。
     花は茎頂に5〜15個つき、上向きに咲き、全開せず半開。萼片は長楕円形、長さ約2cm、外側は黄褐色、内側は黄色味を帯びた白色。側花弁は長さ約1.5cm、唇弁と蕊柱を覆う。唇弁は袋状、距は前方に伸びる。花柄子房は長く伸びる。  ショウキランに似るが、花が数多くつき、全体に大きく黄褐色を帯びていことなどが異なる。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有)
     冷温帯と暖温帯の移行域の主に落葉樹林下

  • 花期 :   6〜7(〜8)月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1986年8月13日  静岡県富士山
     中・全体2 2004年6月27日  神奈川県大山
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花    同  上

  • 撮影記 :
     東京都の高尾山ではほぼ毎年発生しているものの、発生場所は同じでなく移動している。
     上の写真は富士山のブナ帯の林下で8月中旬撮影したが、普通花期はもっと早い。
     神奈川県の山地では、杉の植林下の他の草がほとんどない場所に、数十株が点在していて見事だった。
     普通、花はほとんど開かず半開状態で、写真の花は開いている方である。
     最近、花の開くタイプがシナノショウキランという別種にされた。

  • 同じ科の仲間の花
キバナノショウキラン2

花