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- 科名・属名 : ラン科 ヒナラン属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
根には狭長楕円形に肥厚し、茎をつける。
葉は茎の中央より下に1〜2個つけ、広線形で長さ4〜8cm、幅4〜8mm。先は尖り、基部は茎を抱く。
花は茎頂に総状に2〜5個つき、淡桃色〜白色。背萼片は楕円形、長さ3.5〜4.5mm、側萼片は斜卵形、背萼片と同長。唇弁は長さ7〜8mm、3裂し、中裂片の先端は少し凹み、基部には紅紫色の斑点が2列に並ぶ。距は長さ1〜1.5mm。
花後、花序の先端にむかごを生じ、落下して発芽する。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部以北) (国外:日本固有) 多雪地の湿原や湿った岩上
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1985年7月21日 群馬県尾瀬ヶ原 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 下・果実 2017年7月7日 山形県最上郡
- 撮影記 :
多雪地の湿った場所ということで、山奥の不便な所にしかないと思っていた。
ある時、尾瀬にあるらしいと聞き、夏に出かけた。
ミズチドリやオゼヌマアザミなどを撮りながら木道を歩いていたところ、ミズゴケの上にこの花を見つけた。何度も来ていたのに見逃していたのだ。
あたりを探したが、ここに数株咲いている他は見当たらなかった。
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