ナンバンキンギンソウ(南蛮金銀草)

Goodyera rubicunda


ナンバンキンギンソウ1

  • 科名・属名 : ラン科 シュスラン属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     茎は匍匐し、先は立ち上がる。
     葉は5〜6個つき、葉身は斜卵状長楕円形〜楕円形、長さ13〜15cm。葉脈部分の緑色が濃く、網目状の淡い斑紋が入る。茎には鱗片葉を2〜3個つける。
     花は茎頂に総状花序になって密につき、径約15mm、淡赤褐色で唇弁は黄色。背萼片は長楕円形、長さ7〜9mm、側萼片は少し後ろに反り返るが極端ではない。側花弁はさじ形。唇弁は卵状嚢形、長さ6〜7mm、先は尖り下方に反り返る。
     別名 ヤエヤマキンギンソウ

  • 分布・生育地 :
     九州(徳之島)、沖縄(沖縄島、八重山諸島) (国外:台湾、フィリピン、インドネシア、オーストラリア(北部))
     常緑広葉樹林下

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年7月8日  沖縄県石垣島
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     よく似たヒゲナガキンギンソウを春先撮影していたので、夏はこの花を撮影しようと暑い石垣島に出かけた。
     温度はさほどではないものの谷沿いは湿度が高く、少し歩いただけで汗が流れ落ちる。所々にツルランの白い花は見られるものの、この花はなかなか見つからず、戻り際にやっと見つけた。
     本当によくヒゲナガキンギンソウに似ているが、花期が大きく異なり、花も側萼片の反り返りが小さいことや、葉に斑紋のような模様があるなどの違いある。
     場所によっては混生しており、比較してみると両者の違いがよくわかり、花がなくても葉だけでも区別できる。
     自生地は限られるが、自生地では割合に群生することが多いように思われる。

  • 葉

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ナンバンキンギンソウ2

花