シマササバラン(島笹葉蘭)

Liparis bituberculata var. hatijyoensis


シマササバラン

  • 科名・属名 : ラン科 クモキリソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     葉は厚く大きく光沢があり、縦皺が目立つ。苞は線形、長さ5〜10mm。
     花は多数つき、側花弁は両側に広がって咲く。基本種のユウコクランに比べ、花も果実も少し小さく、唇弁の色は紫褐色であるがやや薄く、緑色の部分があることが異なる。
     ユウコウクランが伊豆諸島に隔離分布して生じた変種とされるが、同一種とする考え方もある。

  • 分布・生育地 :
     本州(東京都伊豆諸島) (国外:日本固有)
     常緑広葉樹林下

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2000年5月13日  東京都伊豆諸島1
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序    同  上
     左下・花 2019年6月30日  東京都伊豆諸島2
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     伊豆諸島のある島にキリシマエビネを撮影に行った際、案内してくれた地元の方が「もう咲いているかもしれない」と案内してくれた。
     この花は伊豆諸島の樹林下では珍しくなく、多数の株を見ているものの、花期に来る機会がなく、まだ花の撮影ができていなかった。
     まだ咲き初めで一番いい状態ではなかったが、やっと出会った花に大喜びして撮影した。

  • 葉

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花序

花