タイトウキヌラン(台東絹蘭)

Heterozeuxine sp.


タイトウキヌラン1


  • 科名・属名 : ラン科 ジャコウキヌラン属
     注.APG分類ではキヌラン属、学名(Zeuxine sp.)

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     葉は青白色を帯び、白条が入る。
     花は花茎の先に総状花序となり、やや疎らに6〜10花をつける。花は半開し、淡黄緑色でやや赤褐色を帯び、唇弁は白色。
     ジャコウキヌランオオキヌランとの雑種ともオオキヌランの種内変種とも言われる。
     ただ、APG分類に基づく「日本維管束植物目録」(北隆館)では、センカクキヌランとともにオオキヌランの別名とされている。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(石垣島、他?) (国外:台湾、東南ジア?)
     常緑樹林下

  • 花期 :   4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年4月14日  沖縄県石垣島
     中上・全体2、以下ヘ全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     石垣島の熱帯林下、木の根や岩につかまりながら急斜面を登り、道なき林下を歩き、やっと目的地にたどり着いた。
     コロナ下で花見の回数が減ったせいか身体がなまったようで、前回とは比較にならないほどしんどい山行になった。
     ただ、苦労した甲斐があり、前回は見つけられなかったこの花が何株か固まって咲いていた。
     花はオオキヌランに似ているが、葉の色や白い筋が目立ち、感じは大分異なっていた。
     特徴欄にも書いたように色々な考え方があるようだが、私見ではジャコウキヌとオオキヌとの雑種説はありえないと思うものの、オオキヌランの種内変種という考え方が妥当な気がする。
     ただ、ここでは雑種か種内変種かはともかく、ひとまず別種として扱った。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
タイトウキヌラン2

花序

花