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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
注.APG分類では、学名(A. aequinoctiale)
- 特徴 :
草丈40〜90cmの多年草。
葉は普通2個つき、葉身は鳥足状に(5〜)7〜13個の小葉からなり、小葉は披針形〜楕円形で時に鋸歯があり、しばしば中脈に沿って白班が入る。偽茎は長さ4〜50cm、葉柄部はより短い。
花は葉よりも早く展開し、仏炎苞は紫褐色〜黄褐色(稀に黄緑色)、筒部の長さは3〜6.5cm。筒部の口辺部は耳状に開出し、舷部は卵形〜狭倒卵形で鋭尖頭、前に曲がる。花柄は花時には葉柄より長く、偽茎とほぼ同長、雌株はでは特に長くなる。
付属体は棒状で有柄、先がやや膨らみ、径2〜5mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東、中部地方、広島、山口県)、四国 (国外:日本固有) 海岸近くの照葉樹林下
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年3月13日 千葉県安房郡 中上・全体2 2017年3月12日 千葉県館山市 中中・全体3 同 上 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
3月半ば、暖かな南房総に出かけた。コスミレやヒメフタバランなど、まだ早春の花がやっと咲き始めたばかりで花は少ない。
道端に花だけつけたテンナンショウを見つけた。関東地方のこの仲間の中では一番先に咲く本種である。
葉が展開する前に花を咲かせ、葉が展開すると、右下の葉の写真のように白条が入っていることが多い。
お世辞にも可愛いくはないが、冬眠後の花に飢えたhanamitの目を楽しませてくれる被写体である。
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