|
- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈20〜45cmの多年草。
地下には扁球形の地下茎があり、地上部は1年生。
葉は1個で偽茎部は短く、葉柄部は長くて斜上し、鳥足状に7〜13個の小葉をつける。小葉は狭披針形〜狭楕円形、全縁で先は次第に細まり、頂小葉は長さ10〜30cm、幅1〜5cm。
花(仏炎苞)葉身より下につき、長さ10〜22cm。筒部は円筒状、淡緑色で淡紫色を帯び、舷部は濃紫色で3〜4本の太い白条が目立ち、舷部と口辺部が内側に曲がってホロ(幌)状になり、先端は尾状に長く伸びてアーチ状に前に曲がる。付属体は細棒状で先端はやや膨らむ。
果実(液果)は赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(奈良、三重県) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2015年5月17日 奈良県 中以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
テンナンショウの仲間はマムシグサと称され、どちらかいえば好かれない種類の花である。
しかし、ユキモチソウやイナヒロハテンナンショウなど美しい種もあり、ハマルとなかなか興味深い花である。
この花も美しい種の一つで、仏炎苞の舷部が内側に巻き、長く伸びる面白い形をしている。
奈良県にあると聞き訪れたが、想定していた場所には見当たらず、半分あきらめながら歩いた登山道際で偶然見つけた。
何株か見つけたが、いずれも図鑑の記述から想像していたよりかなり小さい株が多かった。
同じ科の仲間の花
|