イナヒロハテンナンショウ(伊那広葉天南星)Arisaema amurense var. inaense |
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サトイモ科 テンナンショウ属 草丈15〜30cmの多年草。 ヒロハテンナンショウの変種で、5〜7個からなる小葉は全縁でよく似ている。 花茎は短く、仏炎苞の筒部は短く、口辺部は広く開出し、紫色で多数の白色隆起状が目立つなどの違いがある。 付属体も、太く短い円柱形で、先端は棒状になる点も違いとされている。 本州(長野、岐阜県) 山地の林下 2004年5月8日 長野県 中、下 同 上 テンナンショウ属は、蛇を思わせるような茎の模様や、鎌首を持ち上げたような仏炎苞の姿から、好かれる花とは言いがたい。 しかし、ユキモチソウを筆頭に、鑑賞に堪える仲間も何種類かあり、この花もその一つではないかと思う。 20cmにも満たない草丈にもかかわらず、びっくりするほど大きな花を咲かせる。新緑のカーテン越しに注ぐ柔らかな光に包まれ、問いかけるかのように上を向く姿は、可愛いいとしか言い表しようがない。 中部地方の一部に稀産するこの花、花仲間に教えられた。 こんな素晴らしい花、人知れず咲いているのが一番と思ったが、その可愛さゆえあえて紹介した。いつまでも、変わらず咲き続けられることを祈りながら。 同じ科の仲間の花 |
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