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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈100cmになる多年草。
葉は2個で、偽茎は葉柄よりはるかに長く、開口部は襟状に広がり、小葉は鳥足状に分裂し、小葉間に葉軸が発達する。小葉は9〜17個、葉身は披針形〜狭楕円形で変異が多く、両端は尖り、縁は普通全縁。
花茎はは葉柄と同じかやや長く、仏炎苞は葉身より遅く展開し、葉より高い位置につき、全体緑色。縦の白筋があるか不明。筒部は円筒形で口辺部は狭く開出しするか、開出せずに舷部の基部に向かって狭まる。舷部は筒部より短いか長く、卵形〜狭卵形、しばしばドーム状に盛り上がり、その部分で白筋が広がって半透明になり、鋭頭〜鋭尖頭で、内面に隆起する細脈がある。
付属体は細棒状で直立するか、または上部でやや前に曲がり、淡緑色〜淡黄色。
果実は秋に赤熟する。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、九州 (国外:朝鮮、中国、ロシア)br> 多雪地の山地や林縁、湿った草地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年6月13日 長野県上高地 中上・全体2 1997年6月14日 北海道江別市 中中・全体3 2024年5月30日 長野県菅平 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
朝鮮半島中部で見つけられて発表され、以前は本州中部地方より北に分布すると考えられていた。
その後本州西部や九州まで分布しているとされたが、カントウマムシグサとの区別は確立されていないとされている。
北海道にはテンナンショウの仲間が少ないが、ほとんどがこの花とヒロハテンナンショウである。
どちらも白緑色の仏炎苞を持ちよく似ているが、この花は仏炎苞が葉の上に突き出るのが特徴である。
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