ミヤママムシグサ(深山蝮草)

Arisaema pseudoangustatum var. pseudoangustatum


ミヤママムシグサ

  • 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴 :
     草丈60〜80cmの多年草。
     葉は普通2個、葉身は鳥足状に分裂し、小葉は9〜13個、線状披針形〜狭楕円形。両端は尖り、小葉間の葉軸は発達しない。偽茎部は葉柄部よりはるかに長く、鞘状葉や偽茎部の斑は紫褐色を帯びる。
     仏炎苞は葉の展開より遅く開き、全体緑色、舷部は卵状三角形で筒部とほぼ同長、平滑、下半部は半透明〜不透明で時に微細な紫褐色の点が散在し、細い白筋があり、内面部は時に粉白色を帯びる。筒口部はやや前に傾いて狭く反曲し、周辺は半透明。
     花序付属体は淡緑色で細棒状、上部は前に曲がることが多い。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方、中国地方東部) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :  5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年6月10日  静岡県静岡市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・仏炎苞、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     静岡市の山間部、十数年前にキバナハナネコノメの撮影に訪れ、登山道のいきなりの急登に閉口した記憶がある。
     今回は年齢による衰えや体重の増加により、一層厳しい登りが強いられた。
     それに、春の花には遅く、夏の花には早いという中途半端な時期、カメラも出さずじっと我慢して歩いた。
     やっと急な登りが終わり、林下を見回す余裕ができた時、このテンナンショウに出会った。
     ウメガシマテンナンショウかと思ったが、花期的には遅すぎる、?にしていたが、テンナンショウに詳しい方に本種と教えられアップした。
     ホソバテンナンショウに似ているが、仏炎苞は葉に遅れて開き、花期も大分遅めだ。

  • 同じ科の仲間の花
仏炎苞・付属体

葉