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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈60〜80cmの多年草。
葉は普通2個、葉身は鳥足状に分裂し、小葉は9〜13個、線状披針形〜狭楕円形。両端は尖り、小葉間の葉軸は発達しない。偽茎部は葉柄部よりはるかに長く、鞘状葉や偽茎部の斑は紫褐色を帯びる。
仏炎苞は葉の展開より遅く開き、全体緑色、舷部は卵状三角形で筒部とほぼ同長、平滑、下半部は半透明〜不透明で時に微細な紫褐色の点が散在し、細い白筋があり、内面部は時に粉白色を帯びる。筒口部はやや前に傾いて狭く反曲し、周辺は半透明。
花序付属体は淡緑色で細棒状、上部は前に曲がることが多い。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方、中国地方東部) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年6月10日 静岡県静岡市 中上・全体2 2023年6月20日 岐阜県中津川市 中中・全体3 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・仏炎苞 2017年6月10日 静岡県静岡市 左下・付属体 2023年6月20日 岐阜県中津川市 右上・葉 2017年6月10日 静岡県静岡市 右下・偽茎開口部 2023年6月20日 岐阜県中津川市
- 撮影記 :
静岡市の山間部、十数年前にキバナハナネコノメの撮影に訪れ、登山道のいきなりの急登に閉口した記憶がある。
今回は年齢による衰えや体重の増加により、一層厳しい登りが強いられた。
それに、春の花には遅く、夏の花には早いという中途半端な時期、カメラも出さずじっと我慢して歩いた。
やっと急な登りが終わり、林下を見回す余裕ができた時、このテンナンショウに出会った。
ウメガシマテンナンショウかと思ったが、花期的には遅すぎるということで?にしていたが、テンナンショウに詳しい方に本種と教えられアップした。
ホソバテンナンショウに似ているが、仏炎苞は葉に遅れて開き、花期も大分遅めだ。
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