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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
注.APG分類では学名(Arisaema takedae)
- 特徴 :
草丈50〜70cmの多年草。
マムシグサに似るが、全体に大型である。
偽茎の高さは変化が多く、時に全体の高さの1/2程度にしかならない場合もある。普通、淡緑色でほとんど斑がない。
葉は1〜2個で、多数の小葉からなり、葉軸の先が巻き上がる傾向がある。
仏炎苞は葉より遅れて開き、大きくて舷部は筒部より長く、先端は垂れ下がり、紫色〜濃紫色で白条がある。付属体は太棒状〜根棒状で紫褐色の斑があるか、白緑色となる。花序柄は普通葉柄部より長いか同長。
付属体は根棒状で膨らむ。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜本州 (国外:日本固有) 山地の林下、湿った草地
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
2004年6月19日 長野県軽井沢 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上 2015年5月23日 静岡県富士宮市 中下・花1 2004年6月19日 長野県軽井沢 下左・花2 2015年5月23日 静岡県富士宮 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
この花を見かけた初夏の軽井沢、ほかにもカルイザワテンナンショウも咲いていて面白かった。
以前は広義のマムシグサとされていて分けられていなかったが、最近は独立種として扱われている。
以前、マムシグサ類は同定の難しい仲間のひとつであったが、邑田先生の「日本のテンナンショウ」が出版されて判りやすくなった。
特徴の記述もほぼそれに従ったが、他にも「カンアオイ」や「ネコノメソウ」の仲間など同定の難しいものがあり、早く参考になる本が出てもらいたいものだ。
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