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- 科名・属名 : シバナ科 シバナ属
注.APG分類では、学名(T. asiatica)
- 特徴 :
草丈10〜50cmの多年草。
葉は根生し、葉身は細い線形で直立し柔らかく、断面は半円形、長さ15〜40cm、幅1.5〜5cm。葉の基部の葉鞘はとなり、その先端は葉舌となり、葉鞘基部の内側には多数の小さな鱗片がある。
花は直立する花茎の先に総状花序になり、多数の花をつける。花柄は花時は長さ約1.5mm、花後は3〜5mmになる。花は両性花状で、花被はない。雄しべは6個、上下に2輪に分かれ、3個ずつつく。葯は舟形で無柄、淡緑色の葯隔付属突起に包まれる。雄しべは心皮より先に熟し、付属突起とともに落ちる。心皮は6個、上下2輪に分かれ、3個ずつつく、全てに稔性がある。
心皮は花時にはほとんど離生しているが、花後、中心で合着し、熟すと中心の軸を残して6片に分かれる。種子は真っ直ぐな線形、種皮は薄く柔らかい。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:北半球の温帯に広く分布) 河口や干潟の塩分を含む湿地
- 花期 : 5〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年6月24日 北海道根室市 中上・全体2 2014年9月14日 大分県宇佐市 中中・全体3 2010年10月11日 愛知県田原市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2014年9月14日 大分県宇佐市 下・果実 2010年10月11日 愛知県田原市
- 撮影記 :
根室半島の海辺の湿地、ウミミドリやエゾオオヤマハコベを写していると、この花が目に入った。
初めて見た花であったが、目立つ他の花の撮影に忙しく、地味なこの花はわずか1カットだけの撮影だった。
その後、渥美半島の海岸や大分県の河口付近の湿地で開花・果時のこの花に出会え、やっと細部を撮影することができた。
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