コヤブミョウガ(小藪茗荷)

Pollia japonca var. minor


コヤブミョウガ1

  • 科名・属名
  • : ツユクサ科 ヤブミョウガ属

  • 特徴

  •  草丈20〜80cmの多年草。
     茎は直立し、下部は曲がって節から根を出す。
     葉は披針形〜披針状長楕円形で、長さ5〜18cm、幅1.5〜4cm。先は尾状に尖り、基部は次第に狭まり5〜10mmの柄となる。
     花は茎頂に円錐状集散花序となり、花序の長さは3〜10cm。花冠は白色で、径約7mm。雄しべは3個、仮雄しべが3個ある。内花被片は萼片よりやや短い。
     果実は球形で径約8mm。
     全体にヤブミョウガより全体に小型。

  • 分布・生育地

  •  九州(奄美大島)、沖縄  林下

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年6月21日 沖縄県国頭郡
     中 2006年6月11日 鹿児島県奄美大島
     下 2008年6月21日 沖縄県国頭郡

  • 撮影記

  •  奄美大島の林道にあいた大きな穴、埋めるために止まった道路際で、偶然この花を見つけた。沖縄で何度も株を見かけたが、花は見ていなかった。
     名前のとおり株も花もヤブミョウガを2回りくらい小さくした花で、薄暗い樹林下で咲いていた。
     最近は、事前情報の収集を密にしていくので、あまり想定外の花に出会うということは少ない。ところが、どういうわけかこの花はリストアップから漏れていて、思いがけない収穫に大喜びだった。
     さらに、すぐ近くでユウレイランにも出会えるとは。全く、穴ぼこ様々だった。

     奄美大島で見た花は、暗い林下で写りも悪く、撮り直ししたいと思っていた。  沖縄島のある谷間で花探ししているとき、この花に出会った。今度は明るい林下で、花の咲いた株も多く、ゆっくり撮影できた。  近くの林下には、奄美大島の時と同じユウレイランが咲いていて、不思議な因縁を感じた。

    同じ科の仲間の花
コヤブミョウガ2

花アップ