ナンゴクアオウキキクサ(南国青浮草)

Lemna perpusilla


ナンゴクアオウキキクサ1(群生)

  • 科名・属名 : ウキクサ科 アオウキクサ属
     注.APG分類では、サトイモ科(ARACEAE)、学名(L. aequinoctialis)

  • 特徴 :
     多年生の常緑の水草。
     葉状体は広倒卵形でほとんど左右相称で、3〜4(−5)個が群体を作る。厚さはアオウキクサに比べて厚く、大きく発達した気室が部分的に縦に重なる。根は1本で真直ぐ下に伸びる。
     種子は長楕円形で16〜26本の縦条と、33〜50本の横条がある。
     以前はアオウキクサと分けられなかったが、冬期に種子ではなく葉状体のままのまま越冬する多年草であることが大きな相違点。他にも根が真直ぐ伸びること、種子の条の数などが異なる。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方以西)〜沖縄 (国外:熱帯・亜熱帯域に広く分布)
     水田、沼、池、溝などの水面

  • 花期 :  1年中?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体(群生) 2018年11月3日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・葉状体、下・根    同  上

  • 撮影記 :
     特徴欄にも記したように、参考にしている「日本の野生植物」(旧版)(平凡社刊)ではアオウキクサと分けられていなかったが、改訂新版「日本の野生植物1」(平凡社刊)では葉状体のまま越冬する多年草として別種とされている。
     そんなことは知らず、西表島の秋の水田で水面に浮かんでいるのを撮影していた。
     この写真も、アカウキクサ(上の写真で濃緑色の三角形状の葉の塊)を撮影している時に何となく撮影したものである。

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葉状体

根