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- 科名・属名 : ユリ科 ネギ属
注.APG分類ではヒガンバナ科(AMARYLLIDACEAE)
- 特徴 :
草丈20〜25cmの多年草。
鱗茎は狭長楕円形で長さ2〜2.5cm。
葉は細い円柱形で中空、長さ10〜25cm、径約1mm。
花は上向きに咲き、白色で紅色を帯びる。花被片は6個、外花被片は広卵形で長さ3.5〜4mm、幅約3.5mm、内花被片は広卵形で長さ5〜5.5cmm、幅約3.5mm。
- 分布・生育地 :
鹿児島県(甑島) (国外:日本固有) 岩場
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
2015年11月4日 鹿児島県甑島 中、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
岩場に咲く淡紅色を帯びた白色の花、一昨日に見た淡紅色のイトラッキョウに比べると、まず花の白さが目に付いた。
イトラッキョウが長崎県平戸島の固有種であるのに対し、この花は鹿児島県の甑島の固有種で同じように岩場に生えるが、この花の葉は中空であることも異なる。
平戸島では比較的安全に近づける岩場があるのに対し、甑島では岩場といえば100〜150mにも達する海岸の絶壁ばかり。そんな絶壁の上部の隙間にサツマチドリとともに生えているのがこの花だ。
今回撮影した岩場はそこまで恐怖を感じる場所ではなかったが、撮影し終えて安全な場所まで戻るとホッとした。
これまで、この花について詳細な解説がなかったが、新しい平凡社の「日本の野生植物1」に解説があったので借用した。
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