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- 科名・属名 : ユリ科 シオデ属
注.APG分類ではサルトリイバラ科(SMILACACEAE)、サルトリイバラ属(属名同じ)
- 特徴 :
草丈は10m位にもなるつる性の半低木。
茎は太くて分枝し、滑らかで疎らに刺があるかない。
葉は互生し、葉身は卵形〜長楕円形、長さ5〜10cm、幅3〜13cm。先は急鋭尖頭で、厚くてややツヤがある。
花は雌雄異株で、葉腋から長さ5〜8cmの花序枝を出し、散状花序に多数の花をつけ、時には分枝して2〜3個の花序をつける場合もある。
花は黄橙色〜帯黄色、雄花の花被片は線状長楕円形で、長さ約5mm、開花時には著しく反り返る。雌花の花被片は卵形長楕円形で、長さ約2.5mmと小さい。
果実(液果)は楕円形で長さ5〜7mm、黒熟する。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:台湾、インドシナ、フィリピン、ミクロネシア) 山地の林縁
- 花期 : 12〜2月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 中1・全体2 2014年1月21日 沖縄県国頭郡 (上、中1は拡大写真あり。写真をクリック) 中2・雄花序 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 中3・雄花1 2014年1月21日 沖縄県国頭郡 中4・雄花2 2014年1月21日 同 上 中5・雌花 2018年1月14日 同 上 左下・果実、右上・葉 同 上 右下・茎 2017年3月15日 同 上
- 撮影記 :
風もなく暖かな師走の奄美大島、山中の林道にぶら下がって咲いているビロードボタンヅルを見つけ、感激して撮影していると、そのすぐ近くにこの花が咲いていた。
サルトリイバラなど、あまりパッとしない花のシオデ属の花のイメージを一変させてくれる素晴らしい花だった。
同時に2つの珍しい花を見て熱気が内から沸いてきた。
南の島は冬でも色々な花が咲くとはいえ春〜秋に比べると少ない。そんな中、全開の花の玉を一杯ぶら下げたこの花はとりわけ目に付く。
雌雄異株であるが、よく見かけかつ目立つのは雄花で、雌花に比べると花被片が長くて大きく反り返るため、遠くからでも咲いていることがよくわかる。
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