スルガジョウロウホトトギス(駿河上臈杜鵑草)

Tricyrtis ishiiana var. surugaensis


スルガジョウロウホトトギス

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ホトトギス属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     茎は無毛で垂れ下がり、葉は披針形で先は尖る。
     花は茎頂に2〜3個、狭い釣鐘形で下向きに咲く。花被片は黄色で内側には赤褐色の斑点がある。約は赤褐色。

  • 分布・生育地

  •  本州(静岡県)
     山地の湿った岩場

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1993年9月12日 静岡県
     拡大写真あり(上の写真をクリック)
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  静岡県の一部の山に知られているものの、もともと少ないことや園芸用の採取で、よく似たサガミジョウロウホトトギスよりも見つけるのは困難である。
     サガミジョロウホトトギスとは茎が短いことや、葉が細いこと、葯が赤褐色であることで別種(亜種)とされている。
     紀伊半島にあるキイジョウロウホトトギスにも似ているが、花が茎頂にしかつかない(キイは葉腋にもつく)ことが異なる。
     それにしても、珍しいというだけですぐに盗っていく人の心はどうなっているんだろう。

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