チシマアマナ(千島甘菜)

Lloydia serotina


チシマアマナ

  • 科名・属名 : ユリ科 チシマアマナ属

  • 特徴 :
     草丈7〜15cmの多年草。
     鱗茎は円柱状で長さ4〜7cm。
     根出葉は2〜4個が互生、葉身は線形、長さ7〜20cm、幅約1mm。先は鈍頭、3つの鈍い稜があり、縁にはごく小さな凹凸がある。花茎にも2〜4個の葉が互生し、線形で長さ0.4〜3.5cm。
     花は茎頂に1個、やや横向きに咲く。花被片は白色、狭い長楕円形で、長さ10〜15mm、基部に黄赤色の腺体がある。雄しべは花被片より短い。
     果実(刮ハ)は広倒卵形、長さ8〜9mm、3稜があり、花柱が残る。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北) (国外:周北極の寒帯域・高山地域)
     高山帯の草地や岩

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1981年7月5日  山梨県北岳
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1、右下・葉    同  上
     左下・花2 1979年8月16日    同  上

  • 撮影記 :
     山地の草原に生えるホソバノアマナに似ているが、高山に生え、鱗茎が円柱状であることや、花が花茎の先に1個しかつかないことで見分けられる。
     図鑑では6〜8月に咲くと書いてあるが、高山植物としてはやや早い時期に咲き、盛夏の頃は遅めであることが多い。
     この写真を撮った北岳でもキタダケソウの花の頃が盛期だった。

  • 葉

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花1

花2