ナルコユリ×ウスギワニグチソウ

Polygonatum falcatum × cryptanthum


ナルコユリ×ウスギワニグチソウの雑種

  • 科名・属名
  • : ユリ科 ナルコユリ属

  • 特徴

  •  草丈40〜80cmの多年草。
     ナルコユリウスギワニグチソウの雑種と考えられる。
     草丈はナルコユリくらいで、葉の形は両者の中間、花は葉腋から下垂するが、ウスギワニグチソウのように苞がある。
     上と下の写真はウスギワニグチソウに近いタイプで、中はナルコユリに近いタイプで、写真では見にくいが、下の花に苞がついている。
     まだ正式に学名はつけられていない。

  • 分布・生育地

  •  九州(対馬)  山地の林下、林縁

  • 花期
  • : 5月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年5月3日 長崎県対馬
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  「これは謎の花なんだ。ナルコユリウスギワニグチソウの雑種ではないかと思っているんだが」と見せられた花。草姿はナルコユリに似た感じだが、花にはウスギワニグチソウのような苞がついていた。
     そんな株が数株固まって生えている。近くにはナルコユリもウスギワニグチソウもある。多分両者の雑種に間違いないだろうと判断した。
     この島には両方の花がそれなりに生えている。同じ属なだけに雑種ができてもおかしくない。事実、他の場所でもナルコユリに近い雑種を見つけた。
     今回は蕾だったが、花の咲いた状態も見てみたいものだ。

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